バー・ツール ナランハ メールマガジン Vol. 82 (2012年7月5日 発行)

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 1.新バーテンダーズ・マニュアル by N
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 「バーの知識、お酒の知識を身につけたい」

 お酒の世界はあまりにも深く、広く、そして経験の無いものにとっては敷居
 の高い世界。ナランハは、会社としてこの世界に少しでも役立てるよう努力
 しておりますが、勤務するスタッフがすべてこの世界に精通しているわけで
 はありません。

 むしろ、お酒の事などまったく知らない状態からスタートするのが多いのが
 現状です。私たち「バー・ツール ナランハ」がオープンしたのは2004年12月。
 当時はあまりの知識の無さに、外部の知識豊富なバーテンダー様をご紹介頂き、
 商品選定やお問い合わせに思い悩む日々が続きました。

 勉強しなければならない。勉強したい。でも、どこから手をつけてよいのか
 分からない。どこかのバーに弟子入りをしようかという話も何度も出ました
 が、バーテンダーという仕事は一生をかけて磨いていく職種でもあり、生半
 可な気持ちでは勉強はできません。

 色々と試行錯誤の日々が続きましたが、2005年1月、ナランハのその後に大
 きな影響を与える出会いがありました。それは、サントリーが主催するバー
 テンダーの養成教室「サントリー・バーテンダー・スクール」でした。これ
 だ、と思った私は、4日間連続の「短期速修」コースと、2ヶ月間にわたる
 中期コースの2つに早速申し込みました。短期コースと中期コースは、内容
 が重なる部分もあるということでしたが、無学な私にはそれぐらいでちょう
 ど良いだろう、と思い、短期が4万円、中期が11万円という、私たちには勇
 気の要る金額でしたが、まとめて申し込みました。

 バーテンダーの技術を学ぶという意味では、当時も今も、たくさんのスクー
 ルがあり、この文化の普及振興に大いに貢献されています。しかし、サント
 リー・スクールは、これらのスクールとはまったく異なる大きな特徴があり
 ます。それは、講師陣に、当代一流のバーテンダーの方々を配し、たくさん
 の講師が交代で教えるということ。教室自体で採算を考えれば、大変難しい
 試みだったとは思いますが、超一流バーテンダーの方々が、校長先生である
 花崎先生の人望とサントリー・スクールの趣旨に賛同して集いました。サン
 トリー・スクールも、教室の採算は度外視しても、お酒文化の振興が、ゆく
 ゆくはサントリー自体の利益につながるという大きな志があったように感じ
 ています。

 私が受講した際の講師の先生は、サントリー・スクール所属の花崎一夫先生
 と山崎正信先生、ホテルニューオータニの小森谷弘先生、洋酒博物館の北村聡先
 生、テンダーの上田和男先生、モーリ・バーの毛利隆雄先生、テンダリーの
 宮崎優子先生、BAR 保志の保志雄一先生、スタア・バーの岸久先生・・・

 当時、数々のコンテストを制した一流のトップバーテンダーであるのみならず、
 その後もバーの世界で活躍を続け、この文化の普及と振興に力を尽くされ、
 日本のバーの著名な団体であるNBA、PBO、HBAの要職がその名前で占められる、
 贅を尽くしたメンバーと言っても過言ではありません。正直、受講当時は、
 先生方の偉大さにむしろ気付かず、授業では初歩的な質問をぶつけたり、当
 初開業したばかりのバー・ツール ナランハの名刺を携えて不躾にも話しかけ
 たりしました。いくつかの会話は今でも覚えています。そして、何より記憶
 に峻烈に残っているのは、先生方からにじみ出る一流のオーラ。当時は、バ
 ーにもほとんど行ったことがなく、またバー・ツールの取り扱いも初心者。
 スクールでは実技の練習などもあるのですが、私たちの手は緊張と実力不足
 でぎこちなく震えるばかり。そういう中、颯爽とした身のこなしで操る先生
 方の振る舞いは、単にカッコいいというよりは、人として別次元にいらっしゃ
 るような、そういう畏敬の念を覚えました。以来なんだか、年長のバーテン
 ダーの皆様を「先生」と呼ぶ癖がついてしまい、今でもその癖は続いています。

 今、このサントリー・スクールはありません。

 あまりにも採算を度外視したプロジェクトを許さない時代になったのが、そ
 の理由だと伝え聞いています。都心のど真ん中(四谷)に大きな設備を抱え、
 1年に4クールしか開催しないという贅沢なスケジュール、当代一流の講師
 陣、あらゆる要素が、採算という数字の前にはマイナス要素に働いたに違い
 ありません。ただ、私としては、サントリーというブランドに対する敬意と
 愛着が非常に強く沸き、あらゆる機会を通じて恩返しをしたいという気持ち
 があることをお伝えしたいと思います。

 この教室では、サントリー・スクールの重鎮、花崎先生と山崎先生が執筆さ
 れた「新版バーテンダーズ・マニュアル」が使われました。この書籍は、一
 般にも販売されており、バーとお酒にまつわる学ぶべき事項が、系統だてて
 分かりやすく記載されています。何より、あまりに広くて深いお酒の世界が
 入門からある程度の深い知識まで、コンパクトにまとまっており、「ここま
 では覚えよう」という最高の道しるべになってくれます。ナランハでもこの
 後、何名かのスタッフがサントリー・スクールに通いました。そして、この
 書籍を使い、社内でも研修を続けました。

 そういうわけで「バーの知識、お酒の知識を身につけたい」という人には、
 個人的な想いもこめて「バーテンダーズ・マニュアル」をお勧めしています。
 初版が1987年、次に加筆修正されたのが1995年。そして、この度、装いも新
 たに内容が更新され「新バーテンダーズマニュアル」として出版されました。

 歴史の古い教科書は、いかに書き換えようとも、先の時代の名残が残るもの
 かも知れませんが、この新バージョンは、変えるべきを徹底的に変えていま
 す。生産量のデータや法規制の更改、商品の改廃などはもちろんの事、マナー
 やフルーツ、それぞれの文体、あるいは読みやすいレイアウトなど、あらゆ
 る細かい所にまで見直したようにお見受けしました。

 また、新しい時代の息吹を感じさせる記事、内容も増えています。今回加筆
 された記事やカクテルの内容には、エスプーマなどの新しい機器、モクテル
 などの新しい言葉、そしてカイピリーニャやモヒートなど今のカクテルには
 欠かせないキーワードもきちんと収録されています。今回この改筆作業を主
 導したのは、同じくサントリー・スクールで講師をされた、江澤智美先生。
 直接指導をお受けしたことはありませんが、サントリー・スクールの校舎は
 なくなってしまっても、その教えと心は息づいていると感じました。

 変えるべきは変え、守るべきは守る。伝統を育むその心が、この本には生き
 ているような気がします。初心を忘れず、これからも勉強を続けて行きたい
 と思います。

 ※著者の山崎正信氏の崎は、本来は山へんに「立」「可」です。環境依存文
 字のため、標準字体にて表記いたしました。

--[ 関連情報 ]--------------------------------------------------------
 新バーテンダーズマニュアル 368ページ 2,520円
 https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/212
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 2.お知らせ
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 ★スタンダード カクテルシェーカー 1,050円~ 販売開始
  https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/4918
 
 ★ユキワ メジャーカップ 756円~ 販売開始
  https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/4921

 ★ウェブサイトをリニューアルしました!
 より見やすく分かりやすいウェブサイトを目指し、4月よりウェブサイトを
 リニューアルいたしました。新しくなったウェブサイトをぜひご覧ください!
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  ★ナランハ スタッフブログ更新中!
 スタッフによるブログを、営業日は必ず毎日更新しています。
 様々な情報からナランハの日常の様子までお届けしてまいりますので、
 ぜひこまめにチェックをよろしくお願いします。
 /bar/blogs

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 3.カタログ配布
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 カタログ(バー・ツールVol.7)を無料でお送りしております。
 https://www.naranja.co.jp/bar/catalog-order よりご請求ください。
 ショッピングカートからご注文いただく際に、最新カタログ同梱のご希望も選択可能です。
 なお、PDFファイル版のダウンロードも可能になりました。ぜひご利用ください。

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 4.7月の休業日のご案内
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 7月の店舗休業日は7・14・16・21・28日となります。
 ホームページ・E-mail・Fax等でのご注文は24時間受け付けておりますが、
 お問い合わせへのお返事・商品の発送などは翌営業日以降となりますので、
 予めご了承ください。

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 5.次回発行日のご案内
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 当メールマガジンの次号Vol.83は2012年8月9日(木)に配信予定です。

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 発行: 株式会社ナランハ
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 執筆:N
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