バー・ツール ナランハ メールマガジン Vol. 30 (2008年3月6日 発行)

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 バー・ツール ナランハ インフォメーション メールマガジン

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 ☆ MENU ☆

 1.ミクソロジー・カクテル
 2.バー&ナイトクラブフェア / レジェンドX
 3.冊子カタログ無料配布
 4.新商品情報・お知らせ
 5.3月の休業日のご案内
 6.次回発行日のご案内
 
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 1.ミクソロジー・カクテル by S
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 新鮮なフルーツや野菜、スパイス、ハーブなどの様々な素材を用いてスピリ
 ッツなどと組み合わせ、素材そのもののハーモニーを楽しむ新感覚のカクテ
 ル「ミクソロジー・カクテル」。ロンドンで発祥し、その後、健康志向の高
 まるニューヨークや、オーストラリアでもブームとなり、フルーツやハーブ
 好きの女性を中心に人気が高まっています。そんなミクソロジー・カクテル
 が楽しめるバーが、ミクソロジスト北添智之氏の「BAR RAGE(バー・レイジ)」。
 北添氏は大手飲料メーカーの商品開発にも携わる、日本ミクソロジー界の第
 一人者。NBA技能競技地区大会において、激戦区の銀座エリアコンテストで1、
 2位を連続して受賞するなど、バーテンダーとしての技術も確かなものをお
 持ちです。そしてイタリアンやパン作りの修行に励むなど、お酒のみならず
 食への意識も非常に高く、特にフルーツに関しては、そのこだわりのあまり
 青果卸事業を開業したほど。かねてからミクソロジー・カクテルに興味があ
 ったのですが、近くに行く用事があったので「これは行くしかない!」とい
 うことで、行ってきました。

 お店は青山に1件、銀座に銀座店と新店の2件あり、今回お伺いしたのは銀
 座店。住所は銀座ですが新橋駅のすぐ近く、裏道にある黒い怪しげなビルの
 5階。知らなかったら怖くて入れません。エレベーターのドアが開くとすぐ
 目の前がカウンターで、「いらっしゃいませ!」の声にまずビックリ。店内
 は全てが黒で統一されており照明も暗く、大人の隠れ家的ムード満点。カウ
 ンター10席ほどの狭い店内には、常にカップルが2~3組。どのカップルも
 いい感じです。こんな素敵なバーに連れて来られたら、女性はイチコロでし
 ょう。自分は一人で浮きまくり・・・バーテンダーは20代半ばくらいと30才
 くらいの男性。厨房には40才くらいのシェフが1人。皆さんとてもきさくで接
 客もナチュラル。爽やかで動作も洗練かつ余裕があり、全てに心地良さを感
 じます。

 まず出てきた水が美味しい。かすかな酸味と香味。聞けばレモン、ハーブ、
 クローブなどが入っているとの事。水にレモンはありがちですが、香草やス
 パイスは初めて。カクテルへの期待が否応にも高まります。寒かったので1
 杯目はホットでお任せ。ウイスキーはお好きですか?と聞かれ、そんなに好
 きではありませんが、お任せと言った手前「別に」とも言えず。しかしこれ
 が予想外のヒット。ホットウイスキーって美味い!オレンジピールにクロー
 ブが刺さって浮かんでおり、温かに立ち上る、奥深くそれでいて爽やかなウ
 イスキーとスパイスの香りにしばし時を忘れる・・・

 2杯目はいよいよミクソロジー・カクテル。メニューは無く、バーバックで
 ひときわ輝く棚に、ところ狭しと鎮座している瑞々しいフルーツの中から素
 材をセレクトするのがBAR RAGEスタイル。宮崎県産の日向夏というミカンが
 イチオシとのことで、素材の味を一番堪能できるウォッカベースのマティー
 ニで注文。半透明のパイントグラス・フロスティーに入れた日向夏をペスト
 ルで丁寧に潰し、ラバーで覆われたティン、ティン・コーティッドと合わせ
 てシェイク。そしてバーズネストで入念に濾してフィニッシュ。一連の動作
 もキレがあり、きさくに喋っている時とは違う真剣な眼差しがグッドです。
 肝心の味は爽やかな甘さがグレイト!ミカンというよりグレープフルーツに
 近い。ベースのグレイグース・ウォッカをストレートで味見。これがほんと
 にウォッカ!?と思わせる、ほのかな甘みとまろやかな舌触り。さすがウル
 トラ・プレミアム。ウォッカの概念を覆されました。

 フードにも力を入れているとのことで、おすすめのカレーをいただく。北海
 道産利尻昆布使用の和風昆布だしカレー。これが最高♪優しく味わい深い昆
 布と複雑なスパイスの風味が絶妙にマッチし、上品でいて懐かしい。そして
 注文を受けてから炊き上げるお米は、宮崎県産「ひのひかり」。もち米のよ
 うな弾力と、噛めば噛むほどあふれる豊潤な甘みが秀逸。聞けば北添氏が修
 行していた麻布のバー「霞町 嵐」から受け継いだ伝統のカレーで、米は宮崎
 県出身の北添氏のこだわりとの事。東京の美味いカレー特集本にも掲載され
 ており、今まで食べたカレーで間違いなくトップクラス。まさかバーでこん
 な素晴らしいカレーに出会えるとは。ついでにサービスでいただいたアンチ
 ョビのクロワッサンがまた絶妙。ワインが欲しい・・・
 シメの3杯目は旬のいちごのマティーニ。スポットライトを浴びた半透明の
 グラスの中で潰されていく様子も美麗。そのお味はいわずもがな。もう大満
 足。幸せの極み。

 後日、月に1度の社内カクテル教室で、日向夏のマティーニに挑戦しました。
 レシピをお伺いし、日向夏も探し回ってなんとかゲットし、材料は全て同じ
 ものを揃えたのですが、なにぶん初体験のボストンシェーカーが全く振れず、
 発表前日に新店にお伺いし、振り方を教えていただきました。おかげさまで
 何とか形になり、なかなか好評でした。不躾な質問にも関わらず、色々とご
 丁寧にお教えいただいたBAR RAGEの皆様に、この場をお借りして御礼申し上
 げます。ぜひ、北添氏にもいつかお会いしたいですね。

 フレッシュなフルーツとおいしいフード。緊張せずリラックスできるバーで
 す。一人で来るも良し、大事な人と来るも良し。皆さんもぜひ1度行ってみ
 てください。きっとあなたの、お気に入りのバーになることでしょう。

--[ 関連サイト / 商品紹介 ]-------------------------------------------
 BAR RAGE (外部サイト)
 銀座店:東京都中央区銀座8-5-24銀座BOSSビル4F・5F TEL:03-5568-1968
 新 店:東京都中央区銀座8-4-27プラーザ銀座ビル2F TEL:03-5537-5353

 パイントグラス・フロスティー https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/6929
 ティン・コーティッド https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/57
 バーズネスト https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/265
 カクテル フレッシュ フルーツ テクニック
 https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/214
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 2.バー&ナイトクラブフェア / レジェンドX ~ by N
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 ラスベガスでは、毎年2月末に、ホテルやバー、そしてお酒関連の業者が一
 同に集うフェアが盛大に開催されます。また、世界的なフレアのコンテスト
 である「レジェンド」が同時に開催され、この2つに参加するため出張と称
 して一人ラスベガスに乗り込みました。

 「ギャンブルの街」のイメージがあるラスベガスですが、飛行機の便も良く、
 宿泊施設もバッチリ、そして参加者が空いた時間に困らないため、世界的な
 会議や会合が大量に開かれています。私も空いた時間に「ブルー・マン・
 グループ」という有名なパフォーマンスを自腹で見ました。隣の席もインド
 ネシアのビジネスマンでした。

 ちなみにこのショーは、全身を青く塗った3人の男が無言で繰り広げるコメ
 ディ。言葉いらずで楽しめるかと思いましたが、映像や紙で英語を使いまく
 り。書いている英語なので8割ぐらいは分かるのですが、一番大事な最後の
 「オチ」がわからない。笑えない。周りは大爆笑。隣のインドネシア人もガ
 ンガン笑っている・・・英語うまいのかな・・・というか彼の貧乏ゆすりが
 気になる・・・英語を勉強せねば・・・このショーは来日公演もしていたけ
 ど、言葉はどうしてるんだろう・・・などと余計な事を考えながらの観劇は
 あっという間に終幕。はい、楽しかったです。

 シルク・ド・ソレイユの公演も見たかったのですが、あいにくすべて満席、
 もしくは仕事と重複。今回のラスベガスはブルーマンを1本見ただけでした
 ・・・と仕事で来たのを忘れてしまう楽しさがラスベガスで業者イベントが
 開かれる最大の魅力かもしれません。

 とりあえず昼間は仕事です。目的の1つ「バー&ナイトクラブフェア」が開
 かれたのは、巨大なコンベンション・センター。全米、いや全世界から集ま
 ったホテルやバー用品、クラブ関連、お酒や食料品の会社が大量にブースを
 出していました。

 中国でも同様の有名なフェアがありますが、そこは食器やグラスなどの基本
 的な備品の展示が多く「工業製品の展示」という風情です。しかし、アメリ
 カはどこもオリジナリティを競う楽しい会社が山盛りで、まさに知的産業の
 趣きでした。小さな会社が自慢の一品のみを紹介しているパターンも多く、
 例えばメニューの外側の表紙だけ、とかコードレス床乾かし器だけ、とか、
 氷の彫刻専門、などなどその他書ききれない無数の面白ブースが乱立してい
 ました。

 それにしても、日本人が居ません。ものすごい広さと人の量でしたが、全く
 見かけないのです。アジアの人も非常に少ない。6時間ほど会場を歩きまし
 たが、最後まで日本人は一人も見ませんでした。そして、なぜかが分かった
 ような気がしました。日本にはアメリカと同じようなバーやナイトクラブが
 少なく、特に個人で経営している人がほとんど居ないため、マーケットが無
 いのです。売れる売れないは別にして、お酒の文化を広く皆様にご理解頂く
 ことをモットーにしているわが社においても、「これは・・・さすがに使え
 ない・・・」という商品のオンパレード。紙ふぶき舞散らしマシーンとか、
 バーの片隅に置ける小型ボーリングレーン(それでもデカイ)、濡れると逆
 に滑らなくなる床・・・(以下省略)など、本当にアメリカの分業体制の深
 さを感じつつ、役立つ情報の少ない?出張でした。しかし、情報集めも楽し
 い仕事のうちということで、また懲りずに行きたいと思っています。

 さてさて、もう1つの仕事は、レジェンドというフレアの大会。以前は招待
 を受けた人のみが参加できる大会だったのが、10回目となる今年からは招待
 枠に自主参加枠、そしてタンデム(2人組)の枠が加わりました。今年は、
 日本人で招待されたのが4名、自主参加枠にアメリカ在住の日本人1名、そ
 してタンデムに1組の合計7名がエントリーし、応援団を含めて日本からは
 15名が参加しました。

 残念ながら、個人では日本人は1人も決勝に残ることができませんでした。
 9人が決勝に進みましたが、日本人の成績は、10位、12位、13位、14位と非
 常に微妙。しかも9位で決勝に進出した選手が、決勝であまりにうまく行か
 ず、演技を途中で放棄するという事件まで起こり、残念な結果でした。

 しかし、タンデムではZen&Masayaさんの2人組が見事2位に輝きました。
 1位はアルゼンチンチームでしたが、ステージにトランポリンを持ち込み、
 バク転を連発して会場は大盛り上がり。うーん、私は楽しいから良かったで
 すが、選手としては「反則技」の印象があったかもしれません。

 個人の部は、9位の人を除いては、あまりの高レベルに非常に盛り上がりま
 した。日本人が世界の各地のコンテストで好成績を上げた時期がありました
 が、正直世界との距離は遠のいたかも知れないと思ったぐらいです・・・偉
 そうな物言いをお許しください。特に、上位3名の神業は神秘的ですらあり
 ます。今一度名前を再掲すると

 ・3位 ダニロ・オリベ(ウルグアイ)
 ・2位 ロドリゴ・デルペッシュ(アルゼンチン)
 ・1位 ダリオ・ドイモ(イタリア)

 この3名は、その個性、風貌、技術、すべてにおいて他を圧倒していました。
 是非覚えていただきたい名前です。フレアの大会は、スピードやワーキング
 など、決勝のフレア以外のところでポイントの優劣がつく場合が多く、たっ
 たの1回のミスで決勝を凌駕したオリベ氏が3位に沈んだのは私には若干意
 外でしたが、でも周りの人の反応によると、この結果は順当なようです。

 いずれにせよ、興奮のうちに今年のレジェンドも終わりました。終わったの
 が深夜の1時過ぎ。驚いたのは、この後予選に落ちた人なども集まって、も
 う一度大会をするとのこと。日本人参加者も多数参加し、優勝したドイモな
 ども顔を見せ、場所を移し深夜2時過ぎから始まった大会も大いに盛り上が
 ったようですが、私は、そのままベッドに戻りました。

 日本から参加したマイケルさん、ヒロさん、マサシさん、ヨーシーさん、そ
 して一人会場に乗り込んだ寂しい私を相手してくださった応援団のみなさん、
 美しいタンデムで会場を沸かせてくれたZenさん、Masayaさん、本当にありが
 とうございました。自主参加枠に参加したツヨシさんも、ずっと私に構って
 いただきました。アメリカで働くということについて、意義深い話を色々と
 聞きました。皆さん、この分野を愛し、がんばっていらっしゃいます。私た
 ちもがんばらねば・・・・思いを新たにした出張でした。

 この大会のDVDは、例年6月頃にリリースされます。今しばらくお待ちください。

--[ 商品紹介 / 関連サイト ]-------------------------------------------
 NightClub & Bar Convention (外部サイト)
 Legend X (外部サイト) 
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 3.冊子カタログ無料配布
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 バー・ツール ナランハの冊子カタログを無料でお送りいたします。
 https://www.naranja.co.jp/bar/catalog-order よりご請求ください。

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 4.新商品情報・お知らせ
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 ★カクテルピン ツイスト 販売終了

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 5.3月の休業日のご案内
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 3月の休業日は1・8・15・20・22・29日となります。
 ホームページ・E-mail・Fax等でのご注文は24時間受け付けておりますが、
 お問い合わせへのお返事・商品の発送などは翌営業日以降となりますので、
 予めご了承ください。

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 6.次回発行日のご案内
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 当メールマガジンの次号Vol.31は2008年4月3日(木)に配信予定です。

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 発行: 株式会社ナランハ
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 執筆: N/S
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