バー・ツール ナランハ メールマガジン Vol. 29 (2008年2月7日 発行)

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 バー・ツール ナランハ インフォメーション メールマガジン

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 1.氷さく ~透明氷製氷器 1号器~
 2.CCS新年会 ~ バー巡り ~ カクテル教室 
 3.冊子カタログ無料配布
 4.新商品情報・お知らせ
 5.2月の休業日のご案内
 6.次回発行日のご案内
 
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 1.氷さく ~透明氷製氷器 1号器~ by M
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 暦の上では立春は過ぎましたが、関東地方では3日の日曜日に大雪が降り、
 2月もまだまだ寒い冬の日が続きます。全国的にも有名なさっぽろ雪まつり
 が現在開催中とテレビで報道しているのを見て、今から11年前の冬、中国の
 東北地方のとある大学に留学していた私が小旅行で4、5時間かけて列車に
 乗り出かけた厳寒の地、ハルピンの氷祭りを思い出しました。

 大きな公園の中に所狭しと展示されている巨大なオブジェ郡は白い雪ではな
 く、透明な氷でできていて、ド派手なカラーでライトアップされて非常に幻
 想的な世界でした。気温は恐らくマイナス20度を下回り、自分の吐く息でま
 つ毛が白く凍るのに驚いたことを今でも鮮明に覚えています。

 ハルピン市内を流れる凍った川から氷を切り出して彫刻するそうですが、そ
 の大きさ、精密さ、すべてが偉大で、いったいどれくらいの人達がどれくら
 いの時間をかけて製作しているのだろうと思いをめぐらせたものです・・・

 氷といえば、今回メルマガでご紹介するのは、透明な丸氷を一般家庭でも作
 ることができるという画期的な商品「氷さく(ひょうさく)」。福岡県にあ
 る自動車部品などのプラスティック製品を製造している会社、佐野商会で開
 発されました。製氷機といえば大掛かりな機械をイメージしてしまいますが、
 これは5つの部品を組み立てるだけの非常に簡素な造りです。こういうアナ
 ログな機械って故障しないのがいいですよね。

 早速自宅に持ち帰って試作開始!!

 うーん、部品が色々あるぞ・・・でも説明書は分かりやすい。難なくセット
 を完了し、冷凍庫に放り込み、翌朝の完成を待ちます。とっても簡単で感動
 感慨全くなし。しかしここから思いもよらぬ長期戦となりました。

 ちょうど12時間後に冷凍庫から「氷さく」を取り出し、いよいよ丸氷をはず
 しにかかります。セットが楽チンだったので気分も軽く、ぬるま湯をじゃー
 じゃーかけて余分な氷を溶かしていると、出てきたのは月食のように下半分
 が丸く欠けてしまった氷でした。明らかに調子にのってお湯をかけ過ぎたよ
 うです。

 大きく欠けた丸氷を見ながら、みるみる自分の中のテンションが下がるのを
 感じます。次試せるまでにまた12時間かかるのか・・・。でも仕方がありま
 せん。続けて作る場合は製氷器を常温で2、3時間置いておく必要があると
 のこと。というわけで、実験できずにこのまま出勤。

 帰宅後、再度実験。翌日、若干寝坊気味にて確認できず。そんなこんなで
 脳裏から氷さくが消え始め、次第にすっかり消え、気付いた時には48時間が
 経過していました。48時間もかけた実験を失敗させる訳にはいきません。
 ぬるま湯ではなく水で慎重に氷を溶かすことにしましたが、当然手が冷えま
 す。失敗を恐れ、手でしっかりと持ちながらがんばりますが、手は限界を超
 えて痛くなりました。

 ところがいざ丸氷が現れてみるときれいな丸ではなく、いびつな縦長の楕円
 形でした。ぱっと見て分かる、つぶれ形です。気分もさらにつぶれ気味。た
 だ、今回は慎重に行ったため、考えられる原因は「48時間放置」しかありま
 せん。自分の怠慢さを呪いますが時すでに遅し。(※注1)

 これではメルマガの記事が書けない、もとより「氷さく」を商品として売る
 ことができない!と再び意を決して丸氷作りにチャレンジしました。

 再度説明書を取り出し、おごることなく隅から隅まで熟読して基本に忠実に
 セットします。今回はうまく丸氷が作れない場合の為に、と付録でついてい
 たスポンジの補助マットを輪ゴムでぐるっと巻きつけて、さらに置く位置も
 気温の変化を受けにくい冷凍庫の奥にしました。

 そして12時間後。説明書に記載されている「部品が5mm以上浮いていること」
 の取り出しの目安もばっちりクリアし、水をかける位置を慎重に選びながら
 周りの氷を溶かしていきます。説明書に記載されている順番とは違う部分が
 先にはずれるなどアクシデントはありましたが、中に気泡もなく、多少表面
 がでこぼこはしていますが、形は結構きれいな丸氷を取り出すことにやっと
 成功したのでした。

 今回の実験、なかなか一筋縄ではいきませんでした。ですが以前プロのバー
 テンダーの方が手のひらの上で、切り出した四角い氷をアイスピック1本で
 削って丸氷を作っているのを見たことがありますが、それに比べるとかかる
 手間や労力は格段に少ないと思います・・・少なくとも3回練習すれば・・・

 コンビニでも出来上がった丸氷が手に入るようですが、ご自分で作ってみた
 い方、氷の中にお花などを入れて使用されたい方、「透明氷製氷器1号器 
 丸氷 氷さく」是非お試しください。

 (※注1)後日製造元に問い合わせてみたところ、取り出さずにセットした
 ままであれば12時間を過ぎて冷凍庫に入れたままでもそれほど影響はないだ
 ろうとのことでしたが、やはりベストは12時間後に一度取り出して、すぐ使
 わないのであれば気化しないようタッパーなど気密性の高い容器に入れて冷
 凍庫に保管することのようです。

 (ご使用上の注意)製氷時間や補助マットがいるかいらないかは使用される
 冷凍庫の温度や条件などによって異なるようですので実際に使用される前に
 お試しになることをお勧めします。


--[ 商品紹介 / 関連サイト ]-------------------------------------------
 氷さく https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/388
 有限会社佐野商会 (外部サイト)
 ハルピン氷祭り (外部サイト)
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 2.CCS新年会 ~ バー巡り ~ カクテル教室 by S
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 昨今、世間をにぎわせている冷凍ギョーザ中毒事件、新たな農薬が検出され
 るなど、次から次へと新しい展開を見せ混迷を極めていますが、第一報をニ
 ュースで知った時、身近な食品かつ全国規模での事件発生ということもあり、
 非常に衝撃を受けました。我が家でも冷凍ギョーザはたまに食べるので、ひ
 ょっとしたらと思い冷凍庫を確認すると・・・ありました!しかも被害が出
 たものと全く同じ。知らずに食べていたらと思うとゾッとします。思わず匂
 いを嗅いだり袋に穴が開いていないか確認しましたが大丈夫でした。後日J
 社に送ったのですが、集荷に来た配送業者の方も「例のアレですか!」とビ
 ックリ。今回ほど食品の安全に関して危機感を持った事はありません。事件
 ・事故両面で捜査が進められているようですが、どのような結論が出るにせ
 よ、食への不安が解消されるには時間がかかるでしょう。食べたいものをい
 つでも安心して食べられる、そんな当たり前の幸せを願って止みません。

 さて先日、銀座のホテルで行われたCCSの新年会に出席してきました。CCSと
 はカクテル・コミュニケーション・ソサイエティーの略。カクテルを中心に
 酒文化の向上を目指し、カクテル愛好者と酒文化に関わるバーテンダーとの
 コミュニケーションを図ることを目的として発足された会で、日本を代表す
 るバーテンダーの皆様や大手飲料メーカーの方々、弁護士の先生達、そして
 プロゴルファーなど様々な方が集います。ただ、私のような30過ぎの若造は
 ほとんどおらず、皆さん人生の大先輩、しかも先に挙げたようなプロフェッ
 ショナルな方ばかりで、恐縮しっぱなし。そんな私を見かねたのか、新年会
 の司会をされていた弁護士の先生が、私が皆さんと話しやすいように常に隣
 でお気遣いいただき、なんていい人なんだろうと感動したのもつかの間、さ
 っきまで私と喋っていたからという理由だけで、その後の会社紹介タイムで
 トップ・バッターに指名され、並み居る大御所の皆様の前で真っ先にスピー
 チするはめに。人前で喋る機会は多いので、ちょっとやそっとのスピーチで
 は緊張しないのですが、今回はさすがに大緊張。おかげで逆にその後はリラ
 ックスできましたが、司会のM先生、ほんとかんべんしてください(笑)。

 せっかく銀座まで来たので、その足で恒例のバー巡り。バー用品を扱ってい
 るんだから、実際にバーに飲みに行って勉強して来い!という趣旨で、月に
 1度、自分の好きな日に好きなバーに行って好きなだけ(上限はありますが)
 飲んでくるという、酒好きにはたまらない企画です。

 実は客として銀座のバーに入るのは初。銀座デビューの舞台に選んだのは、
 銀座の名店、上田和男先生のバー「TENDER」。上田先生にはバーツール部門
 立ち上げ当初から現在に至るまで、商品開発や書籍の取り扱いなど、多岐に
 わたって大変お世話になっています。ビルの5階、重厚なドアを開けて中へ。
 仕事で何度も来ているのに、いつもとドアの重みが違います。さすが銀座の
 高級バーだけあって、こぢんまりとした店内は非常に落ち着いた雰囲気。上
 田先生ほか2名が接客中。揃いの白いバーコートが高級感を一層高めていま
 す。カウンターは手前がクッションになっており、腕を乗せていても痛くな
 らず快適。まずはジントニックをオーダー。キリっとして美味い!同じジン
 トニックでこうもなぜ違いがでるんでしょう。2杯目はギムレット。キレが
 あるのに非常にまろやか。3杯目は1984年に上田先生が考案されたシティコ
 ーラル。ここでついに上田先生登場。先生の真剣な眼差しと、豪快かつ緻密
 なハードシェイクに思わず見とれる。南国の海のような美しい青緑色のカク
 テルで、すっきりとした甘みとコーラルスタイルでつけられた塩のアクセン
 トが絶妙。締めはもちろんマティーニ。ステアはもちろん、仕上げのレモン
 ピールの絞り方まで全ての所作が洗練され、力強く、華があります。お味の
 ほうは・・・絶品!!口当たりはキリッとしているのに丸みがあり、度数が
 高いのにグイグイいけます。空腹にマティーニはさすが危険なため、お店自
 慢の一品、牛タンをオーダー。これがまたバツグンに美味い!血抜きなどの
 下処理を全てお店でやっているそうで、冷凍もしていないため極めて新鮮。
 食べ物をオーダーする人はあまりいないにも関わらず、こんな素晴らしいも
 のを手間ヒマかけて用意していることに改めて感動。すっかり満足&酔っぱ
 らいました。さすがに一人で入るのに、最初は勇気がいりますが、一見さん
 お断り的な雰囲気は全くなく、想像以上に居心地の良いバーでした。

 そして今月の社内カクテル教室。テーマに沿ったカクテルを皆の目の前で作
 り、つまみを食べながらお互いのカクテルを味わう行事で、仕事中なのに堂
 々と酒が飲めるナイスなイベントです。いつも19時から始まり、20時頃に終
 了するのですが、その後の残業は皆ムダにテンション高めです。2月のテー
 マは「バレンタインデー」。というわけでカカオ・リキュールを使用した定
 番カクテル「アレキサンダー」をチョイス。すっかりTENDERに心酔した私は、
 従来のブランデー、カカオ・リキュール、生クリームを同量入れる甘さを強
 調したレシピではなく、上田先生オリジナルのブランデー4、カカオ1、生
 クリーム1のドライなレシピ(カクテル・テクニック参照)にチャレンジ。
 いわゆるアレキサンダーのイメージとは違い、サラッとして飲みやすいと思
 いましたが、いかんせん本物のドライ・アレキサンダーを飲んだことが無い
 ので、今から次回の来店が楽しみです。

--[ 商品紹介 / 関連サイト ]-------------------------------------------
 CCS (外部サイト)
 TENDER 東京都中央区銀座6-5-15能楽堂ビル5F 03-3571-8343
 カクテル・テクニック https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/213
 上田和男のカクテルノート 復刻版 https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/179
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 3.冊子カタログ無料配布
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 バー・ツール ナランハの冊子カタログを無料でお送りいたします。
 https://www.naranja.co.jp/bar/catalog-order よりご請求ください。

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 4.新商品情報・お知らせ
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 ★クエスト 2007 販売開始
 https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/4120 
 ★銅製マグ 販売再開
 https://www.naranja.co.jp/bar/web-pages/410

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 5.2月の休業日のご案内
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 2月の休業日は2・9・11・16・23日となります。
 ホームページ・E-mail・Fax等でのご注文は24時間受け付けておりますが、
 お問い合わせへのお返事・商品の発送などは翌営業日以降となりますので、
 予めご了承ください。

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 6.次回発行日のご案内
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 当メールマガジンの次号Vol.30は2008年3月6日(木)に配信予定です。

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 発行: 株式会社ナランハ
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 執筆: M/S
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