フィルムバルーンの熱圧着について
ほとんどのフィルムバルーンは、「逆止弁」と呼ばれる空気のもどらない仕組みがあります。逆止弁のあるフィルムバルーンは、空気やヘリウムを入れれば、特に何もしなくてもふくらんだまま固定されます。
FAQ 「逆止弁」ってなんですか? 参照
ヘリウムで浮くサイズの通常のバルーンはほぼすべてに逆止弁がありますが、小さいフィルムバルーンには逆止弁がないものがほとんどです。逆止弁の無いバルーンは、口をきつくしばっても、あるいはゴムなどでしばっても、簡単に空気は漏れてしまいます。そのようなフィルムバルーンは熱で口を溶着して密封する必要があります。
以下の方法で、逆止弁のないフィルムバルーンを閉じることができます。
その1 クリップシーラーを使う
バネの力でフィルムバルーンの口を押さえながら作業ができるので、バルーンを挟んでから空気を入れることができるため、空気漏れの原因になる溶着部分のシワができにくい道具です。クリップシーラーの使い方に詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
その2 ヒートシーラーを使う
様々な袋をとじる用途に用いられる業務用機材であるため高い耐久性と、しっかりとした熱溶着の性能があります。ヒートシーラーの使い方に詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
その3 アイロンを使ってとじる
ご家庭にある道具でもフィルムバルーンをとじることができます。アイロンを使ってフィルムバルーンをとじる方法をご案内します。
- アイロンの温度設定を低めに設定する。
- アイロン台に空気を入れたフィルムバルーンを置く。
- フィルムバルーンの口をアイロンで3~5秒軽く押さえる。
- もし圧着していなければ、温度を若干上げて最初から繰り返す。
- きれいに圧着していれば、完成です。この温度設定で作業を続けてください。
この方法で圧着すると、アイロンおよびアイロン台にバルーンの顔料が色移りすることがあります。当て布や白い紙などではさんで行うと色移りを防ぐことができます。温度設定にコツがいりますが、慣れればスムーズに圧着することができます。
いずれの方法においても、完全に密閉しなければ、空気は漏れてしまいます。熱圧着における空気の漏れは不良ではございません。空気が漏れる場合は、余った部分で圧着をやり直してください。
熱圧着について解説動画をご用意いたしました。ぜひご覧ください。