バー・ツール ナランハ メールマガジン Vol. 38 (2008年11月6日 発行)
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ バー・ツール ナランハ インフォメーション メールマガジン https://www.naranja.co.jp/bar ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.38(2008.11.6 発行) ━━ ☆ MENU ☆ 1.バー巡り in 静岡 by S 2.チャンピオンシップ・ファイナル in 八戸 by N 3.価格改定および新カタログ配布 4.休業日のご案内 5.次回発行日のご案内 登録・解除はこちら https://www.naranja.co.jp/bar/news-letters ================== 1.バー巡り in 静岡 by S ================== 11月1日から3日までイベント出店のため静岡に行ってきました。出張の楽 しみといえばやはり地元料理というわけで、初日の夜は噂に名高い静岡おで んの名店「乃だや」へスタッフ皆で。白味噌の甘さと長年継ぎ足したダシの こくが味わい深過ぎる味噌おでんが美味!あまりに美味のためスタッフ同士 によるおでんダネ争奪バトル勃発。おかげで体の中も外も温まりました。 そして2日目は冷え切った体にラーメンを流し込み、いざバー巡りin静岡。 いつものようにインターネットでバー情報をチェックするものの情報が乏し く、土地勘も無いため、いつもお世話になっている静岡県民のYさんを誘っ て夜の街に繰り出します。 静岡の歌舞伎町的な活気あふれるストリートを抜け、静かな路地に入るとす ぐにバー発見。外から中は全く見えず「微妙なバーだったらどうしよう・・・」 と思ったが、他にあても無いのでとりあえずイン。中はシンプルな内装で意 外と落ち着いた感じのバー。お客さんはテーブルにカップルが1組とカウン ターに女性が1人。にこやかな笑顔と坊主頭が印象的なマスターがお出迎え。 年は・・・恐らく自分と同じ30才過ぎか。お約束のジントニックを注文して様子 見。そうこうしてるうちに続々とお客さんがご来店。なかなか人気のあるバ ーのよう。しかしせっかくのバー巡りin静岡。どーせならより良いバーに行 きたいところ。パリジャン片手に、このへんでイチオシのバーをマスターに 確認。どうやらすぐ近くにナイスなバーがある模様。というわけで早速移動。 もらった手書きの地図を片手に迷いつつ2件目へ。マンションのような建物 の2階にあるのだが、2階に上がる階段のすぐ横に別のバーがあるので、知 らない人はわざわざ2階まで行かなさそう。落ち着ける隠れ家的バーの予感。 そして店の名前は「DELI&BAR HENRY GONDORFF'S」。へんりー・ごんどるふ? うーん誰だろう・・・ますます気になる。重厚な扉を開けると広めの店内は木の 温もりを感じる内装で統一されており、ややパブっぽい雰囲気。とっても落 ち着きます。お客さんはカウンターにカップル1組がしっぽりと飲んでおり、 テーブルでは16名くらいの団体が大騒ぎ。パーティーするにもいい感じ。 1杯目は今日のおすすめの中から、大好きなグレイグースウォッカとマスク メロンを使ったカクテルをお任せで。フローズン・カクテルに仕上げられた それは、マスクメロンの甘さがすっきりと引き立ち、乾いたのどと火照った 体をクールダウンさせてくれます。団体のお客さんがいるため、30代後半と 思しきマスターと若い女性のバーテンダーは非常に忙しそうですが、きびき びとした動作と穏やかな表情が心地良く、カクテルが来るまでの待ち時間も 気になりません。さすがプロおすすめのバー。 2杯目はやはり今日のおすすめの中から、これまたお気に入りのシェリーは アモンティリャードのデル・プリンシペをチョイス。そしてそれに合うフー ドをお任せでオーダー。出てきたのはオリーブと鮭トバの盛り合わせという、 酒飲みにはたまらないコラボレーション。特に小豆島原産オリーブの優しく ナチュラルな風味が、アモンティリャードとの相性バツグン! 合計4杯でいい感じに酔ってきたところで、今夜の締めはゴディバ・リキュ ールでお任せ。出てきたのはマスター即興のスパイシーでビターなチョコレ ートをイメージさせる大人な1杯。隠し味に使われているバニラやシトラス など芳香性ハーブを43種類配合したスペイン産リキュール「クアレンタ・イ・ トレス」をストレートで味見したのですが、これ絶品!クセになりそう・・・ 帰り際に店名についてマスターに尋ねたところ、1973年の映画「スティング」 で、今は亡きポール・ニューマンが演じた伝説的詐欺師の役名とのこと。 大好きなんだそうです。 いずれも通い詰めたくなるナイスなお店ばかりでした。静岡の方が羨ましい・・・ 静岡出張は毎年あるので、ぜひまた訪れたいですね。皆さんもぜひ♪ --[ 関連情報 ]-------------------------------------------------------- 「DELI&BAR HENRY GONDORFF'S」 静岡県静岡市葵区両替町1-5-2 グランドメゾン両替町2F TEL:054-255-5253 「味の店 乃だや」 (外部サイト) 静岡県静岡市葵区七間町16-10 TEL:054-254-2919 ---------------------------------------------------------------------- ================== 2.チャンピオンシップ・ファイナル in 八戸 by N ================== フレアの日本一を決める国内最高峰のコンテスト「ANFA全国フレア・バーテ ンダー・チャンピオンシップ・ファイナル」通称チャンピオンシップが10月 12日に青森県八戸市で開催されました。ナランハでフレアを取り扱い始めた のが2003年。それ以来毎年欠かさず参加しており、今年も新しいドラマを見 に伺いました。 どんな世界でも日本一になるのは大変だとは思いますが、フレア界もかなり 強烈です。本メルマガでも日本チャンピオンたちのインタビューを何人か紹 介しましたが、皆さんバーテンダーの職務をこなしながら、空いた時間のほ ぼ全てを練習に費やし、睡眠時間を削り体をいじめて練習しています。特に 全国大会の決勝に進むようなプレーヤーは、人生をかけて打ち込んでいます。 そんな彼らの情熱が、この大会を一種独特な雰囲気にしています。それを知 る私は、この大会に限りフレアの技術よりも人間としての戦いに目が行って しまいます。今年は誰が勝つのか、誰と誰がライバルなのか。そして、誰に 勝って欲しいのか・・・ 今年は、八戸のHIROこと岡沼氏をひそかに応援していました。彼は昨年のチ ャンピオンシップでひときわきれいな演技をし、私には圧倒的な優勝に見え ました。少なくとも私のとても好きな演技でした。残念ながら他のラウンド でのミスが響き、その時は勝てなかったのですが、強烈な印象があり、終了 後に声をかけさせていただきました。この時の短い会話が、私には演技より も何だか印象的でした。言葉では表現しにくいのですが、その風貌や物腰か ら人を惹き付ける力がぐっと伝わってくる感じです。この人を「応援したい」 と思いました。そんな感情をフレア・バーテンダーに抱くことは正直少なく、 不思議な感じもしました。美しい演技と人柄だけではなく、その時の残念な 結果を受け止めつつも雪辱を期す心の炎を感じたからかも知れません。そう、 来年は地元での開催。ここで彼は必ずやってくれる・・・そのために、愚直 なまでの努力を積み重ねるであろう。必ず勝って欲しい。そう思いました。 さて、今年の大会の話に戻りましょう。 今年は、お酒を速く作る「スピードミキシング」と、フレアの演技を競う「 エキシビジョン」の2つが観客の前で競われました。スピードミキシングで は、即興で読み上げられる7つのカクテルを高速で作ります。シェークもほ んのチョコっと。クラシックの人が見れば眉をひそめるような作り方ですが、 これはこういうコンテスト。分量などを間違えると大きな減点ですが、見て いる我々には全くわかりません。淡々とこのコンテストは進みました。 そして、BGMも照明もMCもガラリと変わり、エキシビジョンが始まりました。 激しい演技で、八戸のお客さんもガンガン盛り上がります。進行もいい感じ で心地よく観戦していました。7人目で、HIROさんが出てきました。見てい る私もキリっと緊張します。うまく行って欲しい、普段どおりの実力を出し 切って欲しい。その美しい演技とさわやかな笑顔を見たい。そんな気持ちで 見ていました。 おそらく、彼も緊張していたと思います。昨年の名古屋の時は、流れるよう に演技が続いていた記憶がありますが、今年は要所でドロップ。私も途中か らは祈るような気持ちになってみていました。ただ、他の人も今年はミスも 多く、私の予想は常に外れるので、誰が優勝するのかは全く分からない状態 でしたが、フタを開けてみるとHIROさんは圧倒的な差をつけての優勝でした。 スコアシートを見れば、公開された以外のラウンドでも軒並み高得点をたた き出しており、まさに圧倒しました。地元での雪辱に、多くの観客が感動を もらった瞬間でした。その後のインタビューも、彼の人柄がにじみ出るさわ やかで気持ちのこもったもので、正直泣いた女性ファンも多かったと思います。 大会後の打上げで、HIROさんにおめでとうを言うチャンスがありました。私 としては、彼の真剣なパフォーマンスをまた見たい、という気持ちもこめて、 是非来年も参加して欲しいという話をしたところ、今はまだ何も決められな いとのことでした。実はこの大会には過去の優勝者があまり出ていません。 チャンピオンたちがどんどん大会から引退すれば、誰が本当の日本一か分か らなくなり、何だか若手の登竜門みたいになってしまいます。それは嬉しく ない、そういう気持ちもこめて「来年はどうするんですか?」と聞きました。 この大会は、スピードやエキシビジョンのほかにも2つの形式(注ぐ量を競 うポアテストと、液体がたっぷり入ったボトルで演技をするワーキング)が あり、準備するのがとても大変だそうです。HIROさんのみならず、決勝に進 出した皆さんがうなずきあっていました。この大会だけは特別で、本当に準 備が大変で、沢山の事が犠牲になる。終わったばかりの今は何も考えられな い・・・そんなお話でした。 言葉を返せば、この大会にかけたすさまじい時間と情熱、そして大きな犠牲 を感じます。その努力が花開いた、今回のチャンピオンシップ。彼の人生に 大きな足跡を残すに違いありません。心から祝福し、これからの大いなる活 躍を祈りたいと思います。 P.S. 本大会のDVDは、ANFAより販売される予定です。詳しくはANFAのウェブ サイトをご覧ください。 --[ 関連情報 ]-------------------------------------------------------- ANFA(全日本フレアバーテンダーズ協会)(外部サイト) チャンピオンシップ ファイナル 結果 (外部サイト) ---------------------------------------------------------------------- ================== 3.価格改定および新カタログ配布 ================== ナランハでは、8月1日より、商品価格の改定を行っております。 詳しくは、弊社サイト https://www.naranja.co.jp/bar/pages/no-longer-exists をご覧ください。 また、新しい価格を反映した新カタログを無料でお送りしております。 https://www.naranja.co.jp/bar/catalog-order よりご請求ください。 ================== 4.11月の休業日のご案内 ================== 11月の休業日は8・15・22・24・29日となります。 ホームページ・E-mail・Fax等でのご注文は24時間受け付けておりますが、 お問い合わせへのお返事・商品の発送などは翌営業日以降となりますので、 予めご了承ください。 ================== 5.次回発行日のご案内 ================== 当メールマガジンの次号Vol.39は2008年12月4日(木)に配信予定です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行: 株式会社ナランハ https://www.naranja.co.jp/ https://www.naranja.co.jp/bar 執筆: N/S Copyright 2008 NARANJA Inc. 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