さて、皆様お待ちかね、「ナランハ 突撃インタビュー!」のお時間です。
縁あってお会いできたツイスターの皆様に、あつかましくもインタビューをお願いし、お答えいただことを記事にしてお届けしていきたいと思います。
今回はバルーンアーティストとしてデコレーション、パフォーマンスで活躍する傍ら、埼玉で風船集団BT-FLY(バタフライ)の代表を務める
「バルーンアーティスト tomo(トモ)」さんです
※写真をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。
では、はじめにtomoさんより簡単な自己紹介です
風船集団バタフライ団長、埼玉在住バルーンアーティストtomoです。
tomoさんがバルーンを始められたきっかけはなんですか
高校生の時、地元市民を対象にした大道芸のワークショップが開催されるのを知り、興味があったので参加しました。
ジャグリング、パントマイム、綱渡りと一緒に教わったのがバルーンアートで、その面白さと奥深さに感銘を受けました。ちなみに、そのワークショップでバルーンを教えてくれた先生が、現在世界中で活躍されているYEN TOWN FOOLs(イエン タウン フールズ)のブッチィーさんです。
ブッチィーさんは、私にとって唯一の師匠です。
大道芸のワークショップがきっかけでしたか!しかもブッチィーさんが師匠とは!綱渡まで教えてもらえるなんて、素敵なワークショップですね!私もやってみたいです。
"バルーンアーティストtomo"としてご活動されるようになったのはなぜですか
2006年JBANコンベンションで初めて優勝した時『今まで趣味でやってきたバルーンアートは、もしかしたらプロとして通用するかも!?』…と思ったのがスタートです。
その時のチームメンバー4人(yukaさん、Pippiさん、らってさん、tomo)で結成したのが風船集団バタフライです。
※JBANコンベンション2006 スモールスカラプチャー部門優勝 作品:カードマジック
確かにこれは趣味の範囲を超えていますね!
当時は学習塾の先生をやりながら土日にちょこちょこバルーンのお仕事をやっていましたが、徐々に活動の幅も広がり、結婚を機にバルーンアート一本の生活になりました。
しかし2012年に脳の動脈瘤を取り除く開頭手術をすることになり、治療に専念することにしました。
【動脈瘤=動脈と静脈が絡まって、かたまりになった状態。これを放置すると、血管が切れてくも膜下出血を起こす可能性が高い。】
結果、視野は半分無くなりましたが手術は成功。リハビリを経て日常生活を取り戻し、バルーンアーティストtomoとしての活動を再開させました。
大変な時期を乗り越えてバルーンアーティストとして復帰され、こうやってインタビューができて本当にうれしいです。
tomoさんが思い出に残っている作品、コンテスト、イベントはありますか よろしければその時のエピソードを教えてください
第一回から参加しているツイスターズには思い入れがあります。
ディレクターを務めた2009年の所沢大会はもちろんですが、中でも一番思い出に残っているのは、初めて個人タイトルをとった2008年の広島ツイスターズです。
大会中はずーっとホテルでチューリップツイストのネギ(お好み焼き用)を作った事しか覚えてません。でも写真を見ると、作品よりも痩せていた自分の方がインパクトありますね(…当時は今より30kg減…)
※ツイスターズ2008in広島 ハット部門優勝 作品:お好み焼きハット
※ツイスターズ2008in広島 ツイスト15部門優勝 作品:蕎麦
大きなコスチュームを作るようになったのもこの頃からで、毎年JBANやツイスターズなどで3m超級のコスチュームを爆誕させることが生きがいでした。
多分、紅白歌合戦のステージにかけていた小林幸子さんと同じ感覚ですでっかいコスチュームを自分が着て練り歩く事を想像しただけで、テンション上がりますよね~!!…あれっ?…私だけ?
いえ、見てるこちらもテンション上がります!!
※バルーンアートワールドチャレンジ2009inタイ 作品:GREEN MONSTER(yukaさんと共作)
※JBANコンベンション2011 作品:ラピュタのロボット兵
※JBANコンベンション2014 作品:KONG
※ツイスターズ2016in広島 作品:赤鬼(Syanさんと共作)
私にとってコンテストに参加する事は趣味みたいなものでしたが、いつの間にかひねり屋ジャッキーさんと風船師ヨッシーさんを倒す事が趣味になってました
※JBANコンベンション2016にて
今思えば2人の存在がコンテストに対する価値観を変えるきっかけになったのは間違いないです。ツイスト15で優勝した2015年のお子様ランチや2017年のカレー七福神は、確実に家で100回以上練習しましたからね
今年のコンテストは一回お休みしますが、またいつか勝負しましょう!!
※ツイスターズ2015in福島 ツイスト15部門優勝 作品:お子様ランチカー
※ツイスターズ2017in茨城 作品:カレー七福神
100回以上とは凄いですね。あの速さであのクオリティーは努力の賜物だったわけですね!ライバルの存在は大きいと改めて思いました!
作品を作るときに、アイディアはどうやって生まれますか?また、パフォーマンスする際の『こだわり』はありますか
30分間のバルーンショーで疲れない体力とスタミナをつけるために、数年前から自宅近くの河川敷をジョギングしています。
ジョギングいいですね~!河川敷っていうのもまた、見晴らしもよさそうで気持ちよさそうです!
いろんなことを考えながら1時間くらい走ると、ふぁ~~っと新しいアイディアが降ってくるんです。皆さんもアイディアに煮詰まったらやってみてください!
作品のこだわりは・・・
レパートリーにないバルーンドールを作るポイントは、頭の形にあります。自分の中に10パターンくらいあるベース(サル型、アンパンマン型、ドラえもん型、エルサ型、ふなっしー型など)から近いものに当てはめると、大抵のものは作れます。(…ほかの方も同じ考え方かもしれませんが…)
例えば、顔のブラッシュが2つに分割されているサル型を応用すると、マリオやルイージが作れます
他には、頭と体の比率、上半身と下半身の比率、目と目の間隔、目の位置、顔の幅に対する前髪の長さなどなど、、、全体のバランスがとても重要なんです。練習すればだれでもできるバルーンアートですが、追求すればするほど奥が深いですね。
パフォーマンスのこだわりは・・・
まだまだ試行錯誤の日々なので偉そうなことは言えませんが、私はバルーンパフォーマンスの醍醐味はライブツイスティングにあると思っています。
作品が出来上がる過程をより楽しんでもらうため、私が地味にこだわっているのはピンチツイストをなるべく使わないことです。ピンチツイストは便利な技法ですが、手数が多くて動きの流れが止まってしまう欠点があります。
これは、ツイスト15など制限時間が短いコンテストでも言えることで、ピンチツイストの省略は、スピードアップに直結します。
時間短縮はコンテストだけでなく、普段のパフォーマンス等にも活かせますね!こだわりが詰まったコンテスト、今年も見たかったですが、次回を楽しみにしております!
さて、もっと聞いていたいですが、今回はここまで!次回後編は2月14日(水)配信です!こうご期待!!