さて、皆様お待ちかね、「ナランハ 突撃インタビュー!」のお時間です
今回は前回に続く後編です。今や日本のバルーン文化のセンターピース「おちゃっぴいほりこし」さんです
※写真をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。
前編をまだご覧でない方は、7月10日に掲載の「ナランハ 突撃インタビュー その32 ~ おちゃっぴいほりこし 様 ~ 前編」をご覧ください。
前編では、バルーン歴26年の経験から日本のバルーンの文化がどのように変化してきたか、そしてがツイストバルーンの世界的第一人者であるマービン・ハーディ氏に、今年4月渡米して会ったときのお話しをくわしく伺いました。では、早速インタビューいってみましょう
どのようにしてバルーンを保存されていますか?おすすめの保管方法はありますか?
長年の経験から、光に当てない(特に直射日光)、空気に触れさせないようにしています。完全に密封しても良くないと思うので、チャック付きビニール袋に入れる場合は、穴あけパンチで2か所ほど穴を空けています。
購入したバルーンは、袋の右上に購入年月を書いて古い順に使うようにしています。収納場所は主に押し入れの衣装ケースに入れて保管しています。家の中だと押し入れや北側の部屋です。また、在庫管理表で在庫の管理をしています。管理出来ていると思います。たぶん・・・
また、ショーの時にバルーンエプロンを使用しています。
そして、「パタゴニア」というメーカーの赤いバッグがとても便利でショーで使うバルーンエプロンがそのまま中に入ります。バルーンの大会に参加する時には、いつもしょって行きます。とても重宝しています。使わない時は、自宅の冷暗所に置いておきます。このポンプホルダーは、おちゃっぴいが作りました。100円ショップで購入したパスタケースを切って作りました。
バルーンバッグ。大好きな350Qと646Qを入れています。10年程前に、仲間から頂いたものです。バッグに入れたまま持ち運びができて、そのままショーでも使えるので便利です。使わない時は、自宅の冷暗所に置いておきます。
「コロンぴい」という260Qで起き上りゴボシをよく作りますが。コロンぴいの材料は手提げバッグに入れて持ち運んでいます。使用するバルーンは、260Qの先端やハンパです。このバッグにはバルーンの他にポケットポンプやマーカーが一緒に入るので、とても重宝しています。
スイーツ用バルーン。おちゃっぴいがスイーツ作品を作るためだけに厳選した美味しそうなバルーンです。ナランハ様で取り扱っている「オリガナイザー」に収納したバルーンを丸ごと大きながま口バッグに入れて保管・持ち運んでいます。がま口バッグはこちらで購入しました。
https://item.rakuten.co.jp/yutaka-esse/10000673/
このバッグには、外側に大きなポケットが二つ付いていて、ハンドポンプを入れられるので便利です。
おちゃっぴいはバルーンをポンプでふくらませます。くちではふくらませません。メインで使用しているポンプは、黄色い「ハンドポンプ」です。このほかに、260の先端と160Qをふくらませる時は「ポケットポンプ」を使います。大きなバルーンをふくらませたり、ショーの時には「フィルバートポンプ」も使います。前回も述べましたが、おちゃっぴいが作品を作る時は、バルーンをひねる長さと入れる空気の量を決めています。「ハンドポンプ」が発売されてからずっとこのポンプをメインポンプとして使用しています。一往復で入る空気の量にバラツキがあるので、新しいポンプを購入した時は必ず空気の入る量のチェックして、おちゃっぴいの規格に合ったポンプを作品作り用に使用します。
マーカーは、ほとんどの場合、黒と赤を使っています。メインで使用しているマーカーは「ぺんてる のHandy」です。ノック式のマーカーは片手で扱えるので便利です。
ハサミは、「PLUSのTwiggy」をメインで使用しています。このハサミは片手で扱えて便利です。片手でキャップを外せて、刃の解除・ロックができます。このタイプのハサミは左右どちらの手でも扱えます。ストラップホールがあるのがポイント高いです。因みに、このハサミに付いている「くいだおれ太郎ストラップ」は、2005年のツイスターズで大阪・道頓堀に行った時に購入したものです。
この他にナランハ様で取り扱っている、黄色い「ナーイスはさみ」も良く使います。クリップとストラップが付いていて便利です。
ナ>さすがバルーン歴26年。ベルヌーイカーブのハサミに着目しているとは!はさみの根本は切りやすいけど先端では切りにくいのははさみが作るV字の角度がポイントらしいです。特殊なカーブのハサミは、根本でも先端でも、一番切りやすい角度で切れるそうですよ!
おちゃっぴいは、ツイストバルーンは基本的に「Qualatex」のバルーンを使用しています。この理由は、前回も述べましたが、おちゃっぴいにとってパイオニアバルーン様は恩人だからです。おちゃっぴいの運命を変えてくれた本「BALLOON Magic」の発行元もパイオニアバルーン様です。
既に販売が終了した商品です。
今後どのような作品を作っていきたいですか?
1、ツイストバルーン1~3本で簡単に作れる作品のレパートリーをもっと増やしていきたいです。そして、生涯出来るだけ多くの人達にバルーン作品を作らせていただき、楽しい時間をシェアさせていただきたいと思っています。
2、これからも、美味しそうな作品と、楽しい作品を作っていきたいと思っています。
3、いつか「あんこ」をバルーンで作りたいと思っています。そう、いつの日か誰が見ても美味しそうと、思っていただけるような「あんこ」を作りたいです
ナ> 楽しみに待っています
直近で見られる作品、イベントを教えてください。
作品に関しては、地元・埼玉県深谷市内の十数か所の行きつけのお店やお医者さんに、創作や会得・練習で作った作品を持って行き、飾って頂いています。最近、持って行った作品で好評だったのが、ふうせんのまなさんの「まことちゃん」でした!まなさんに、ちょっとジェラシー でも、嬉しかったですよ
あと、一般の方ご覧いただけるイベントは以下のとおりです。
8月20日21日に名古屋ナディアパークで開催されるJBANコンベンションに参加します!
プリンを見かけましたら、ぜひお声がけください
JBANコンベンションのコンテストは、「ライブツイスト」と「ライブパフォーマンス」の二つの部門にエントリーしました。もしかしたら、アレをやるかもしれません。
その他には以下のイベントに出演します。
9月8日(日) 「ときのこや夏祭」 10時から15時/出店とバルーンアート体験。
会場:埼玉県比企郡ときがわ町三波渓谷駐車場内。荒天時中止
10月27日(日) 「冬桜まつり」 プリンのおちゃっぴいショー。
会場:城峯公園。会場所在地:埼玉県児玉郡神川街大字矢納1277
11月2日(土) 「アニモまつり」 プリンのおちゃっぴいショー。
会場:アニモの家。会場所在地:愛知県瀬戸市水北町1934-2
11月10日(日)「三園合同大バザー」 10時~14時。保育園のバザー。
260Q1本で作る動物風船の販売をします。
会場:アクアパラダイス パティオ敷地内。雨天時は会場が変更となります。
11月30日(土) 「リケン熊谷秋祭」 ピエロのおちゃっぴいショー。
会場:(株)リケン熊谷事業所内。会場所在地:埼玉県熊谷市末広1-14-1
ナ> 口を開けて待ってます
バルーンの中で好きな色は何ですか?
一番使う色、一番好きな色は、ゴールデンロッドです。
次によく使う色、好きな色は、ピンク、ペイルブルー、ホワイト、レッド、イエロー、オレンジ、ライムグリーン、スプリンググリーン、ローズ、ワイルドベリー、スプリングライラック、アイボリーシルク、チョコレートブラウンです。明るい色を良く使います。
スタンダードカラーやファッションカラーは良く使いますが、ジュエルカラーはほとんど使いません。スイーツの作品を作る時は、主に淡い色合いのバルーンを使います。例外的にチョコレートブラウンを良く使います。スイーツの作品を作る時は「色」を「味」として認識して、「味」の組み合わせを意識して作ります。
- ゴールデンロッド / カスタード味、夕張メロン味、サツマイモ味、栗クリーム、ケーキのスポンジ、
ソフトクリームのコーン等々。
- ピンク / いちごミルク味、桃味、桜味、初恋味等々。
- ホワイト / バニラ味、ミルク味、生クリーム等々。
- ライムグリーン / 抹茶味、メロン味、マスカット味等々。
- スプリングライラック / グレープ味、ブルーベリー味、紫いも味等々。
- アイボリーシルク / 練乳味、ミルキー味、バナナ味等々。
- チョコレートブラウン / カラメル味、チョコレート味、ほろ苦コーヒー味等々。
ナ> お腹すいたーー!
では最後に、ぜひこれを伝えたい!!と言うことがありましたら、どうぞ!
マービン師匠から日本のツイスターに伝えて欲しいと言われたメッセージがあります。
マービン師匠が過去に行われたワークショップの写真を焼いたCD-ROMを、おちゃっぴいが渡米した時にプレゼントしました。とても喜んでいただけたようで、帰国後、マービン師匠からメールをいただきました。
また、渡米のときの写真をFacebookのメッセンジャー機能でお送りしたら、メッセージをいただきました。
さらに、Facebookでのおちゃっぴいの投稿に対して、リアクションやコメントをいただきました。
これらの中から、おちゃっぴいだけではなく、日本のバルーンに関わっている全ての方々へのメッセージと受け取れるものを皆さまと共有したいと思います。
Please give our love to all our friends there. (すべての人に愛を広めてください。)
We send love to you and all of our wonderful friends in Japan. (日本の素晴らし友人に私の愛を送ります。その愛を日本中に捧げてください。)
I will twisting balloons as long as I have a heartbeat.(私は命ある限りバルーンをひねります。)
I am now 84 years old, and I will continue to spread happiness as long as I am alive.(私は今84歳です。私は自分の心臓が拍動し続ける限り幸せを広めるために風船をひねります。)
I sincerely, Marvin very happy to be in the world.(皆さんがいるこの世界に自分がいることは幸せです。)
マービン師匠は命ある限りバルーンをひねり続け、「バルーン愛」を広めていかれる事でしょう。おちゃっぴいも生涯現役で、これからも沢山の笑顔のために「愛」を込めてバルーンをひねっていきます! この楽しく、素晴らしいバルーンの文化と出会えて本当に良かったと思っています!
バルーンの可能性は無限だと思います。その理由は、人の想像力と創造力が無限だからです。何をやるにも大切なのは「情熱」と「愛情」、その中で一番大切なのは「熱」と「愛」だと、おちゃっぴいは思います。年齢やキャリアは関係ありません。
コンテストに出場みようかな、と、一度でも思った人は是非、出場してみてください。制限と制約がある中で作品を作るという事に対して、考える事によって、得られる事が沢山あります。おちゃっぴいの場合、まず新作が得られます(プリンもソフトクリームもコンテストのために考案したものでした)。作り方が最適化されます。トラブルが起きた場合に何とか対応できるようになります。
人様に教えさせていただくという事はとても有り難い事だと、おちゃっぴいは思っています。階段に例えるなら、教えさせていただいた事によって、自分はさっき居た位置よりも一段も二段も上に上がる事が出来るのです。有り難い事です。なので、ツイスターズで一般講師の募集があれば応募させていただきますし、質問等頂いたら出し惜しみせず答えさせていただいているのです。
「おちゃっぴいは手のひらの感覚でバルーンをひねります。」と話すと驚かれる事があります。特にバルーンをひねり始めた人に是非マスターしていただきたい作品は「白鳥・スワン」です。これはバルーンマジックの最高傑作品だと、おちゃっぴいは思っています。260Q一本をたった一回ひねるだけでこれだけの作品ができます。
この白鳥の首が作れるようなるとバルーンの「扱い」が変わります。バルーンの微妙な「柔らかさ」を手のひら全体で意識しながらバルーンをひねれるようになります。是非、マスターしていただきたいです!
マービン師匠直伝、さらに磨きをかけた「白鳥・スワン」の作り方は↓こちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=GT2JpktC67A
おちゃっぴいはバルーンをふくらませる時はポンプを使用します。くちではふくらますことはしません。この理由は以下のとおりです。
※あくまでも、おちゃっぴいの個人的な見解です。
- 作品を作る際、ひねる長さと入れる空気の量を決めています。イエローポンプで何往復といった感じです。
- くちでふくらませると体に負担が掛かりそう。
- くちでふくらませると、唾がバルーンのクチに付きます。おちゃっぴいは生理的に受け付けないのです。また、乳幼児ほど出っ張ったものをしゃぶりますので。バルーンのクチをしゃぶる可能性は大きいのです。
- くちでふくらませると、その人の息がバルーンの中に入ったままの状態になります。これもおちゃっぴいは生理的に受け付けないのです。
- プードルの尻尾をふくらませる際、先端をクチに入れて吸ってふくらませるのを見た事があります。人様にプレゼントされるのでしたら、フッと一息でふくらませる方がいいと思います。相手の呼吸に合わせてふくらませると、相手は驚き喜んでくださいます。
↓プードルの作り方はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=AWTHhZFTbz8
今回、おちゃっぴいの事よりもマービン師匠の事を沢山の方々に知っていただける機会を与えていただいた事をとても有り難く嬉しく思っています。また、おちゃっぴいほりこし25周年の良い記念になりました。このような場を設けてくださいましたナランハバルーンカンパニー様に感謝申し上げます。ありがとうございます!!
終わりに
編集してくださった刑部様、両角様に感謝申し上げます。ほぼ全文を掲載してくださいました。ありがとうございます!!
おちゃっぴいがバルーンをひねり始めた頃は周りにひねっている人はいませんでした。今は国内外に沢山の仲間がいて、とても幸せに思います。全てのバルーンツイスターに感謝しています。また、バルーンに関わってくださっている全ての方々に感謝しています。ありがとうございます!!
おちゃっぴいのバルーンを楽しんで下さる方々に感謝しています。ありがとうございます!!
この世に生を受けて半世紀以上が過ぎました。これまで大きな怪我や病気になる事はありませんでした。健康な体に産み育ててくれた両親、健康でいてくれている家族に感謝しています。好きな事を四半世紀もやり続けていられる事に感謝しています。ありがとうございます!!
前編・後編、併せてA4サイズ14ページもの長文を読んで下さった皆様、ありがとうございます&お疲れ様でございました!!
以上です。感謝!ありがとうございます!!
この度はお忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました!おちゃっぴいほりこしさんのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
次回はどなたに突撃となるのか、こうご期待!!