さて、皆様お待ちかね、「ナランハ 突撃インタビュー!」のお時間です。
縁あってお会いできたツイスターの皆様に、あつかましくもインタビューをお願いし、お答えいただことを記事にしてお届けしていきたいと思います。
今年からインタビューメールを前編、後編と2回に分けてご紹介しております。
今回は白いお面をつけて不思議な雰囲気をまとい、颯爽とバルーンをひねるパフォーマンスで世界中を魅了する
「Syan(シャン)」さんの後編です
前編をまだご覧でない方は、1月13日に掲載の「ナランハ 突撃インタビュー その11 ~ Syan(シャン) 様 ~ 前編」をご覧ください
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syanさんの「風船の森」という作品の作り方が掲載されたWEBページを私もバルーンを始めたときに良く拝見させていただきましたとても参考になり、惜しげなく作品を紹介していただいていることが非常に嬉しく、感動した思い出があります
さて、恐らく「風船の森」を見られている方は、バルーンアートを始めたばかりの方やこれからバルーンをしたいと思っている方が多いと思われますが、その方々に何かアドバイスするとなるとsyanさんは何を伝えたいですか
「バルーンに限らず、モノ作りには大事なことですが…」
「自分の「欲」に向き合うこと。それが上達の近道だと思います。」
「バルーンはなぜか笑顔とか、幸せだとか綺麗なイメージが付随されがちですが、
『こんなすごいバルーン作る自分を褒めて欲しい』
『女の子にもてたい』
『子供は好きじゃないけど、とにかくひねるのが好き』
『ネットで見たあの作品よりすごいのを作りたい』
『バルーンで大金持ちになりたい』
など(敢えて極端な例をあげてみました)バルーンを始めたきっかけや、後で生まれた欲はもっと精神の根本にあるので、それに向き合って純粋に求めると技術の向上心もやる気も段違いに高くなります。」
「子どもを笑顔に!やバルーンで幸せを…なんて表向きの理由には、バルーンの持つ魔力でとても簡単にたどり着けるので、そこで技術もやる気もストップしてしまいます。」
「子どもを笑顔にしたいのであれば、誰でも100%絶対に笑顔になる作品を追求したり、幸せを…と思うのであればマイムやカウンセリング等バルーン以外の技術も取り入れて多角的に考えてみたり、女の子にもてたい!というのであればバルーンだけではなく話し方や身だしなみにも気を使いバルーンの渡し方も考えてみたり、欲のエネルギーは際限ないので、上手くコントロールすることで永久に進むエネルギーを得ることが出来ます。」
「モノ作りは自分と向き合うことなので、風船の森や様々な教本のレシピが作れるようになったら終わりではなく、終わる頃に生まれている様々な欲や感情を使って、それぞれの作品のその先やアレンジを生み出して行ってください。」
「あとは、とりあえず毎日ひねるのが大事!とは言いますが、ブームには波があるので飽きたら辞めて、やる気が復活したらグワーっとやり込んでという付き合い方もあると思うので気軽に長く上達を楽しんでください。」
なるほどただ風船の技術を極めるだけでなく、その先の付加価値を意識するだけで、確かに自分がやりたいことも明確になりますし、ワクワクした気持ちが続きます。プロのダンサーさんが「ダンスをはじめたきっかけは女の子にもてたかったから」という理由をよく聞きますが、それですね
さて、毎回恒例の質問ですが、syanさんはどのようにして風船を保存されていますかおすすめの保管方法はありますか
「元々はジップロックに入れて空気を抜いていたのですが、ジップロックは袋に少しでも穴が空いていると何故か袋がパンパンにふくらんでいることが多くかえって良くないのでは…と思うようになりました。」
「今は百円ショップなどで売っている透明の事務用バックに乾燥剤と一緒に入れております。」

「これはバックの元の形がぺたんこなので自然に空気に触れる量が減ること、外から色がすぐに分かること、バックによっては1つの袋に2,3種類入れることが出来るので、同色系管理が楽になることから実験的に使い続けて数年経っております。」

「特に乾燥剤はコストはかかりますが、あるとないとで大違いなので安価なものでも入れておくとバルーンを少しだけ長く保たせることが出来るかも知れません。各バックにはゼリー状になる乾燥剤、衣装ケースや大量ストックの中には大きな湿気取りを入れてみてます。」

「また、バルーンはナマモノなのでどう保存するかよりもどう早く使い切るかの方が大事だと思うので、入荷数や在庫管理、ストックバルーンの保存方法を見直すことも大切です。」

「といっても、プロと趣味でやっている人のバルーンの使用頻度にはかなりの差があると思うので、まずは100本入りを友人とシェアしたりそれほど使わない色はミニパックを購入したりと、こまめに使って、こまめに買うというリズムを作ると良いのではないでしょうか。
あと、実はバルーンは袋ごとに大体の製造年月が書いてあるので、古いロットから使ったり、古いロットをガンガン送ってくるネットショップ等からは出来るだけ買わないようにする等の参考にもなります。」

「クオラテックスは品質は良いのですが同じ色種でもロットごとに微妙に、時には大胆に色が違うことがあるので補充の際や使い切りの基準にもしております。」
在庫管理から収納まで徹底されていて、びっくりです収納に乾燥剤を入れられているとは素晴しい!おっしゃるように、収納も大事ですが、使いきる分を購入いただくことが一番いいかもしれません。確かに製造ロットによって、品質や色合いに違いが大きくでている場合があります。色を合わせるという部分でも使い切るとうことは重要ですね。
ナランハでは、ミニパックという小分け商品もご用意していますので、1袋100本入りでは多い・・・という方は是非ご利用ください♪また、製造年月は3年以内のもののみ販売しております。3年を過ぎた商品はアウトレットバルーンとして最大80%オフで販売していますので、安心してご購入ください!
さて、そんなsyanさんの 好きなバルーンの種類、好きなバルーンメーカーはありますか
「パイオニア社のクオラテックスバルーン!」
「ショーでは高速でひねったり、かなり負荷のかかるテクニックなどを多用しますがそれにことごとく耐えてくれる『ゴム』としての特製の強さが愛用の理由です。」
「ただ、センペルテックスの時は「センペモード」というひねり方と心境を変えれば大体近いレベルで扱うことが出来ます。」
クオラテックスはゴムが若干しなやかなので、多少無理にひねっても割れにくいという特徴がありますね!パフォーマンスには大事な要素だと思います。
ではsyanさんが今力を入れていること、もしくは今後のご活動予定などございましたら教えてください
「今に限らず、昔から度々ですが、完成したショースタイルや演目を壊して、また組み直す作業の真っ最中です。」
「自分自身が飽きずに楽しみ続けられる事と、より良いものを組み入れる為に必要な儀式みたいなものなので、一時的にショーが崩れたり、キャラ設定がおかしくなったりもしますが組み上げる過程はとても能動的で楽しいです。」
「今後の予定としては、海外からの依頼も増えていますが、基本的には日本でのお仕事や活動をベースにしていきますので、スケジュールをご覧いただき、タイミングが合えばぜひショーをご覧ください。」
「ラーメン博物館などで行われる大道芸スタイルでは自由に実験的に楽しんでいるので、是非ゆるい気持ちで楽しみに来てください。」
完成したものを壊してどんどん新しくしていくということは、お客様も何度見てもsyanさんのショーは新鮮で飽きないでしょうね!作品に対しても、ショーに対しても自分の成長に向き合ってまっすぐに取り組まれていることに尊敬の意を抱きます
syanさんのスケジュールはホームページのスケジュールよりご覧いただけます。是非チェックしてください!
最後に、是非これを伝えたい!!と言うことがありましたら、どうぞ!
「バルーンは工作ではなくてアートなので、もっと自由に、もっと縛られず、もっと適当にやりましょう!」
「そして、私事ですが」
「昨年、結婚しました(`・ω・´)ゞ」
ご結婚おめでとございます!!どうぞお幸せに!
お忙しい中ご協力いただき本当にありがとうございました!syanさんのこれからのご活躍とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
syanさんは先ほども出てきました横浜のラーメン博に出現率高しと宮下調べてわかっておりますラーメン博へ行く際は、是非syanさんの出演有無をご確認ください!そのほか色んな場所や大道芸フェスティバルでもパフォーマンスをされています。仮面の下にはさらにイケメンが隠れていますので、パフォーマンスを見たい!目の保養をしたい!という方は是非スケジュールをチェックして足を運んでください!
さてさて、次回は3月9日(水)です!どなたに突撃となるのか乞うご期待!!