さて、皆様お待ちかね、「ナランハ 突撃インタビュー!」のお時間です。
縁あってお会いできたツイスターの皆様に、あつかましくもインタビューをお願いし、お答えいただことを記事にしてお届けしていきたいと思います。
今回はツイスターズ2016inひろしまのパフォーマンスコンテスト覇者!コック姿で大人も子供も楽しめるパフォーマンス『バルーンクッキング』でお馴染みの
「風船師 ヨッシー」さん(以降ヨッシーさん)です
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ヨッシーさんは大阪を拠点に活動されているパフォーマーさんで、なんと2008年のツイスターズでもパフォーマンス部門にて優勝されている実力派!パフォーマンスは見ていてほっこり、あははは、最後にはまた見たいなーっと、お子様と一緒にほんわか幸せな気持ちにさせてくれるパフォーマーさんです。
では、はじめにヨッシーさんより簡単な自己紹介です
「関西を中心に活動しております、バルーンパフォーマーの風船師ヨッシーです。」
「バルーンのみのパフォーマンスにこだわっており、普段はコック服に身を包み、動物や食べ物を題材に安心安全で分かりやすく、ヨッシーのボケにお客さんたちがつっこむ仕掛けがいっぱいのパフォーマンスをしています。(ヨッシーを知っている人はフムフムな内容説明ですが、知らない人は分かりにくいですねぇ)」
「2003年からプロのバルーンパフォーマーとして活動しており、ツイスターズなどバルーンのコンテストでは多数の優勝や入賞をさせていただいております。現在、『関西風船集団カトル(かんさいばるーんしゅうだんかとる)』(以降カトル)に所属していますが、メンバー各自がそれぞれの得意分野で活躍して個人活動になっていることもあり、いろいろな団体にも片足つっこんでいる自由人です。(”カルト”ではなく、フランス語の”4”の”Qatre(カトル)”です。決して怪しい集団ではございません」
「そして、イクメン真っ最中の2児の父でもあります。」
失礼ながら、初めて拝見したときは「カルト集団」と読んだ一人です。皆様、お間違いなきよう。では、 ヨッシーさんがツイストバルーンを始められたきっかけはなんですか
「ツイストバルーンを始めたのは短大時代の文化祭です。」
「その時は、友人で集まっていらないものを持ち寄ってフリーマーケットみたいな感じのお店を出したんですが、持ち寄った品物が1日目でほぼなくなってしまったんです。でも、文化祭期間中はお店を開店しておかないといけなくて、残った品物を並べて話しをしたり、トランプしたり暇をつぶしている中、たまたま1人が持ち込んでいたバルーンをやり始めて、みんなで付属の説明書を見ながら作っていたんです。」
「その時、通りかかったお客さんが『それは売り物ですか?』って聞かれたので、売るものもなかったのでバルーンを売ったっていうのが、バルーン人生のスタートです。ちなみに、バルーンを持ち込んでいたのがカトルのリーダーで一緒にその中にいた一人がバルーンシュウです。」
「そして、文化祭終了後、リーダー、バルーンシュウたち数人が残ったバルーンを持ってストリートでバルーンをしに行っていたんです。その時は、僕は参加しなかったんですが、数日後やっているのを見に行った時に、たまたま忙しくなって、『ヨッシーもできるやろ!手伝って!』ってなったのでお手伝いをしたら、いつの間にかストリートやる方になっていました」最初はお客さんで行ったのに、まさかそれを本職にするとは当時は思っていませんでした。」
ホント、人生どこで何があるかわかりませんねそのときにきっかけを作ってくれたバルーンシュウさんと今だ活動を共にする仲間だなんて、なんだかとっても素敵で羨ましいです!
はじめは本職にするとは思っていなかったヨッシーさんですが、『風船師ヨッシー』として活動されていこうと決断されたときのエピソードを聞かせてください
「先ほどお話しましたが、学生をしながら、バルーンシュウたちと週末のストリートバルーンを続けていました。(その時、別のグループでストリートをしていたアキと出会いました。)」
「そのころ、バルーンは趣味だと思っていたので、その後、子どもの頃から夢だった調理師になり中華料理店で働きました。土日が休みではなかったのでストリートはできませんでしたが、お店終わりにたまにバルーンシュウのとこに遊びに行って作ったり、ごくまれにお店でお子様のお誕生日会などがあるときにお店のサービスとしてバルーンを作ったりしていました。」

「それから1年半経ったころバルーンシュウから『仕事も教室も忙しくなってきたのでこっちに戻って来ない?』っという連絡が来ました。子どもの頃からの夢を叶えて頑張っていこう!と思っていたのもあったのですが、お子様に作ったバルーンを渡したときに笑顔になってくれる瞬間に頭の中に分泌されるドーパミン的なものが忘れられず、かなり迷いました。」
「ですが、職場で経営不振だったのか誰か1人辞めてもらわないと…みたいな噂を聞いて、何か運命的なものを感じて、仕事を辞めてプロのバルーンパフォーマーとして活動を始めました。なので、今のコックさんの衣装は昔の仕事の名残みたいなものなんですよ。」
「今では、楽しくお仕事も続けていられますし、コンテストでも優勝することもでき、良いことづくめなので、この世界に誘ってくれたバルーンシュウには感謝感謝です。」

なるほどーコックの衣装のクオリティーが高いと思っていましたが、まさか本当にコックさんだったんですね
でも子供の頃からの夢を叶えることも簡単なことではないと思います。実際に夢が叶って、コックさんもやりがいがあったと思いますが、バルーンで人を笑顔にした経験がそれに勝ったんですね。感慨深いです。
それと、仕事を辞めるには相当エネルギーが必要ですし、悩んでいる間にチャンスを逃す方は多いと思うのですが、悩んだとはいえそのとき決断されて今にいたるヨッシーさんは、きっとこれからも良い流れとタイミングを逃されないのだろうなと思いました。素晴しいです
話しは変わりますが、今年のツイスターズ2016年では見事パフォーマンスコンテストにて優勝を勝ち取られました!本当におめでとうございます!
「ありがとうございます。」
2008年でもパフォーマンス部門にて優勝されていますが、それでもまだ貪欲にコンテストに挑まれ、今回が2回目の優勝ということになります!色々思い巡らせることがあると思いますし、色々聞きたい気持ちが溢れていますが、まずその前に、私を含め残念ながらパフォーマンスを見ていなかった方のために、どんなパフォーマンスをされたのか教えていただけますか
「そうですよね。今年はコンテストとワークショップの時間が重なっているのもあって、同じようなお話をたくさんお聞きしました。なので、表彰式で少しだけお見せしたのですが、物語の最初~中盤を見せないで終わりだけ見せた形になってしまい、イマイチな状態になってしましました。」
「内容は、ツイスターズのパフォーマンスコンテストでは毎年恒例の『バルーンクッキング』、今年は『おとぎばなし』というテーマ付きでした。」
「お料理は『パンプキンリゾット』、ゲストはおサルのマサル君です。(見た方は、おサルさんの名前がマサル君って覚えている人いるのかなぁ?)」
「『シンデレラ』のかぼちゃの馬車のかぼちゃ、『おむすびころりん』、『さるかに合戦』のおむすび(お米)と材料を用意していき、最後のチーズはシンデレラの馬車の白馬を一寸法師の打出の小槌でネズミに戻して用意してもらいました。(白馬がネズミ?と思った方は、『シンデレラ』を思い出してね、それでも『?』な方は『シンデレラ』を読んでください。)」

「材料が用意できたのでパンプキンリゾットの調理を開始!でも、なぜか『オニ』ができきちゃいます。そこで、鬼退治のために桃太郎とイヌ、サル、キジを用意しようとしたら、ここもなぜか西遊記のサル、ブタ、カッパになってしまいました。」

「ですが、用意周到なヨッシーは長いコック帽の中に一寸法師を呼んでいたのです。そして、みんなの願いと共に小さい一寸法師を『大きくな~ぁれ!』と打出の小槌にお願いしたのですが、大きな頭だけになってしまいました。」
「ってとこで、毎年恒例の終わりの時間でございます。ちなみに『パンプキンリゾット』の作り方は、『ヨッシーの楽しいバルーンクッキング』のテキスト64ページ~874ページ(むかしばなし)に掲載されています。※実際に「ヨッシーの楽しいバルーンクッキング」のテキストは販売しておりません。」
「ん~・・・」
「実際に頑張って説明しましたが、読んだだけではさっぱりですねぇ…どこかで再演する機会があればさせていただきますのでご依頼お待ちしております。」
「ちなみに次回の予告は『浦島太郎の乙姫様をゲストに海鮮丼』をすることになっています。よくよく考えるとかなりシュールな内容です。」

あぁぁー!見たかった!実際に私を含めヨッシーさんのパフォーマンスを見たことがある方は今の説明でパフォーマンスが想像でき、ニヤニヤしちゃいますね
失敗だらけでお料理は全然完成しないバルーンクッキング、最後はきっちり次回の宣伝まで・・・私、大好きです
再演の機会があれば、是非お声掛けください!個人的に見に行きます。
では今回のコンテストにかけた想いや現在の心境などお聞かせください
「毎年ですが出るからには『優勝!』を狙っていますし、前回の広島のツイスターズ以来パフォーマンスコンテストでは優勝していなかったので、今年こそ!と言う思いは年々強くなっていました。」
「そして、今年は何よりも家族が見に来ることになっていたので、例年よりも優勝したい思いは強かったのですが、逆にプレッシャーもすごかったです。」
「どのコンテストでもそうですが、自分で『これは面白い!』と思っていても、他の方がどんなことをするかが分からないので、お客さんを楽しませる自信はあっても優勝できる自信にはならないんです。実際、自分で理想とするパフォーマンスと比べるといくつかミスはありましたし、パフォーマンスが終わっても結果発表まで何の自信もありませんでした。」
「でも、結果発表の時に、家族のいる中で優勝と呼んでいただき今までで一番嬉しい優勝の瞬間になりました。(授与の際に子どもも連れて上がっちゃいましたしね。)」
子どもが生まれてからの生涯目標の1つが『うちのお父さんすごいねん!』って自慢してもらえるお父さんなので、それに一歩近づけたかな?と思います。今回、保育所ではその話はあまりしていなかったみたいですが…」
「あと、『ヨッシーさんは優勝したんだから、もう出なくて良いでしょ』っと言われることもあるのですが、今のところゲストで呼ばれない限りコンテストには出続けるつもりです。」
「一度優勝したら次の世代に譲ると言った考え方もあるのですが、コンテストの内容はその後自分のパフォーマンスに流用するので新しいアイデアを生み出すチャンスでもありますし、まだ歴史の浅いバルーンパフォーマンス業界だと思うので『ヨッシーさんよりすごいパフォーマンスをするんだ!』と思っていただければどんどんとすごいバルーンパフォーマーさんが増えるんじゃぁないかなぁ?と思っているのもあります。」
「なので、今のところコンテストを辞めるときは、自分のアイデアが出なくなるか、ヨッシーの立ち位置に代わる方が出てきたときじゃぁないかなぁ?と思っています。(それでも、楽しいからと言って出続けているかもしれませんが…)」
そうでした!2008年のツイスターズも広島で開催でしたね!2度目も広島の地で獲得されると聞けば、なんだか運命的なものを感じますね。もちろんヨッシーさんの実力なのですが
それにしても後世にやすやすとチャンスを譲らないところ、意外とスパルタな一面に驚いております。確かにバルーン業界の底上げになりますね!来年はゲストとなるのか、またまたコンテスト出場者として名前が載るのか・・・どちらでも楽しみにしています!!あっあと、お子様が友達に「お父さん凄い!」って自慢してくれることを遠くから願っております!
まだまだお話しの途中ですが、今回はここまで!!次回後編は8月10日(水)です!お楽しみに