中嶋@ナランハです。
先週末にシアターΧに観劇に行ってきました。
『勝ってたまるか剣振丸』
というタイトルの通り、「勝つ」というのは何か
そんな問いかけが心に響く作品でした。
この作品を手がけたのは、西田敬一さんという、
サーカスに心をささげた私の敬愛するオジさま。
作品中にも、氏の運営するサーカス学校の生徒さんたちが
すばらしい役者としての演技、そしてサーカスの妙技を見せてくれました。
さまざまなメッセージが劇にはこめられていましたが、
私が最も心に響いたのは、サーカス学校の若者たちの熱演そのものでした。
色んな職業がある中、サーカスを志す人の気持ちこそ「勝つ」とは何かを
問いかけているような気がしたのです。
サーカスを見たときの気持ちって、年を重ねるごとに少しずつ変化している気がします。
昔は、繰り出される技ばかりに目が行ったものですが、今ではその背後にある
さまざまな歴史や変遷、演者の皆様の心など、ある意味余計なところまで気持ちが
さまよいます。それをすべて含めた上で、サーカスという芸術が心に沁みるように
なってきました。
若者が、このサーカスという文化を継承していくという姿。
そして、継承させていくという難事業を、地道に、そして力強く実践されている西田さん。
主役の名演技が、私の背後妄想とオーバーラップし、しばらくボーっとしていました。
これぞ、観劇の醍醐味。また見に行きます。