バー・ツール ナランハよりヨモダがお届けいたします
すっかり寒くなり、ホットカクテルが恋しい季節になってきました。この時期になるとよく、こんなお問い合わせがあります。
「このグラスは耐熱ガラスですか?」
「耐熱ガラスではないグラスに熱湯を注ぐことはできますか?」
ナランハでホットカクテル用として販売しているグラスには、耐熱ガラスじゃないものも少なくありません。
「耐熱ガラスじゃないなら、ホットカクテルなんて作れないじゃないか!!」とツッコミが入るかもしれません。
確かに、一般的なガラスは急激な温度変化に弱く、温度差60℃ほどで割れてしまうと言われています。つまり、キンキンに冷えたグラスにグツグツ煮えた熱湯を注げば、グラスは割れてしまうということです。
というわけで、試しに実験してみました。
コチラが冷凍庫に入れて、キンキンに冷やしたグラス。冷たすぎて温度計の表示が出来ませんでした。
そしてコチラが熱湯です。70℃近いので、このまま注いだら、温度差は60℃以上になります。それでは、熱湯を注いでいきましょう!
グラスに熱湯を注いで数秒後、グラスが真っ二つになってしまいました。
※出荷基準を満たしていないグラス(商品としては販売できないグラス)を実験用として使用し、安全のため屋外で実験を行っています。ケガや火傷のおそれがありますので、決して真似をしないでください。
実験の結果、熱湯を注ぐとグラスは割れてしまいました。それじゃあ、やっぱり耐熱ガラスじゃないものはホットカクテルには使えないのでしょうか?
実はそんなことはありません。要は60℃の温度差を発生させなければ良いのです。例えば、80℃のお湯を注ぎたいのであれば、30~40℃くらいのぬるま湯にあらかじめグラスを浸けておくなどして、グラスを温めてから注げば、理論上は安全に注げます。
ただし、グラスに傷がある場合は別です!傷になっている箇所は特に熱などの外部からの衝撃に弱くなってしまいます。場合によっては温度差が60℃以下であっても割れてしまうかもしれません。これは耐熱ガラス(強化ガラス)でも例外ではありません。
たとえ小さなものでもグラスに傷を発見した場合は、ホットカクテル用として使用しないように気を付けましょう。
以上のことを気を付けて、この季節にぴったりのホットカクテルを楽しんでみてください。