投稿
2010年3月29日
執筆
ナカシマ

観劇

中嶋@ナランハです。

先週末にシアターΧに観劇に行ってきました。

『勝ってたまるか剣振丸』

というタイトルの通り、「勝つ」というのは何か

そんな問いかけが心に響く作品でした。

この作品を手がけたのは、西田敬一さんという、

サーカスに心をささげた私の敬愛するオジさま。

作品中にも、氏の運営するサーカス学校の生徒さんたちが

すばらしい役者としての演技、そしてサーカスの妙技を見せてくれました。

さまざまなメッセージが劇にはこめられていましたが、

私が最も心に響いたのは、サーカス学校の若者たちの熱演そのものでした。

色んな職業がある中、サーカスを志す人の気持ちこそ「勝つ」とは何かを

問いかけているような気がしたのです。

サーカスを見たときの気持ちって、年を重ねるごとに少しずつ変化している気がします。

昔は、繰り出される技ばかりに目が行ったものですが、今ではその背後にある

さまざまな歴史や変遷、演者の皆様の心など、ある意味余計なところまで気持ちが

さまよいます。それをすべて含めた上で、サーカスという芸術が心に沁みるように

なってきました。

若者が、このサーカスという文化を継承していくという姿。

そして、継承させていくという難事業を、地道に、そして力強く実践されている西田さん。

主役の名演技が、私の背後妄想とオーバーラップし、しばらくボーっとしていました。

これぞ、観劇の醍醐味。また見に行きます。

観劇
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